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【報告会レポート:後編】障害のある観客に向けた鑑賞サポート バリアフリー版の舞台を続ける事業者の声を聞く momocan・半田桃子さん、TA-net・廣川麻子さん

2023年7月25日に、劇団・劇場など舞台公演を主催する事業者事業者に実施した鑑賞サポートのアンケート調査の報告会を実施しました。後編では、報告会で実施した対談の記事をお届けします!

障害のある観客に向けた鑑賞サポート バリアフリー版の舞台を続ける事業者の声を聞く
目次

1) 「やろうと思った事と諦めた事があります」
2) 作る側とも”対話”を通じて理解していただく 話し合いが大事
3) 人手不足の工夫 持続可能性のあるサポートを作っていく
4) 直面している課題は予算 頼りにしているのは助成金
5) 通常より1週早く 衣装付き通し稽古を実施
6) 「最初から恐れて断るのではなく、まずはお客様を信じてほしい」

ゲスト:株式会社momocan代表 半田桃子さん、特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長 廣川麻子さん、Palabra株式会社 蒔苗みほ子
進行:Palabra株式会社 細貝由衣

アンケート報告会のバナー画像

「客席が豊かになった時は本当に嬉しかったです」と語る半田桃子さん(株式会社momocan)。タカハ劇団での舞台手話通訳をきっかけに、鑑賞サポートへの取り組みを始めました。予算や人手など、直面する課題はありながら、現在もさまざまな劇団で鑑賞サポートの取り組みを続けています。

対談では、タカハ劇団の公演で舞台手話通訳をサポートした廣川麻子さん(特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク)に聞き手になって貰い、廣川さんからも当事者としてご意見をいただきながら、鑑賞サポートの運営体制や資金面、スタッフワーク、組織理解などについて深く掘り下げました。
パラブラ株式会社は字幕・音声ガイドの制作などで携わっており、前編の調査結果の報告に引き続き、鑑賞サポート相談窓口スタッフの蒔苗が対談に参加しています。

「やろうと思った事と諦めた事があります」

廣川麻子:手話(以下、廣川) 半田さんの場合は、ろう者や障害ある人たちからの申込みがあって、初めて鑑賞サポートを考えたのではなく、劇団で支援をしなければという考えから鑑賞サポートを始めたとお聞きして、非常に嬉しく思いました。やろうと思ったきっかけや出会いがあったのでしょうか?
 
半田桃子(以下、半田) きっかけは、タカハ劇団主宰の高羽 彩さんが、舞台手話通訳の方に舞台上で役者として出演していただきたいという作品の構想から入ったのがスタートでした。

それがまあハードルが高い演出でして、手話通訳の方は、舞台の袖に立って手話をつけることが一般的なのですが、舞台上を行ったり来たりして手話通訳自身も役を演じながらやるというのは、なかなか日本では無い取り組みだと知りました。なんと大変なことをやろうとしたんだと、後から驚きました。
それに付随して、字幕タブレットの導入や、台本貸出、手話通訳対応、駅までの移動サポートなども導入しました。

タカハ劇団『美談殺人』 舞台手話通訳の様子
画像:タカハ劇団『美談殺人』 舞台手話通訳の様子

廣川 やってみて気づいた部分が多かったと思うのですが、改めて当時を振り返って、鑑賞サポートを考えている人にアドバイスできるところあればお話いただけますか?
 
半田 これは私が実際に助けられた言葉なんですけど、初めてパラブラさんとお会いした時に、「全部をやろうとしなくていいんです。できる所からやっていけばいいですよ」と言っていただきました。当時、色々と重荷がのしかかっていた私は、ちょっとホッとしまして、できることからやってみようと思えました。

でもできることは何かというと、やろうと思った事と諦めた事があります。やろうと思ったのは字幕タブレットの導入で、諦めたのは音声ガイドでした。

初めてバリアフリーを導入するカンパニーが一気に全てやろうとすると、ノウハウも人手も必要になってきますし、費用面でもいきなり負担がのしかかってしまいます。そのため、今回は字幕タブレットの導入と決めて、逆に無いサポートも明示しておくことが大事だと分かったので、「今回はこういったサポートを実施します」と、頼りにしていただいて構わないサポートを明確にするように心がけました。

タカハ劇団『美談殺人』 字幕タブレットの様子
画像:タカハ劇団『美談殺人』 字幕タブレットの様子


廣川 できることを明らかにすることは、すごく大切だと思います。お客様が案内を見て、自分が楽しめる方法が何なのかを考えていくことができると思います。
タカハ劇団の『美談殺人』では、舞台説明も行っていましたね?
 
半田 『美談殺人』では、舞台の事前説明会を初めて実施しまして、視覚障害の方に、声と音を頼りに、舞台の説明と出演者の説明を行いました。

 

実際にやった制作側の意見ですが、どこまでネタバレをしていいのか、目が見えない方や耳が聞こえない方にどこまで情報を渡していいのか、線引きが難しかったです。

演出家は、舞台で見た時にびっくりして欲しいことや伏線回収ですとか、ネタバレを避けたい傾向にあります。でもそこまでの情報を見ている方に的確にリーチできるかというと、そうではないので、パラブラさん作成の舞台の事前説明の原稿を見て、とても勉強になりました。
 
廣川 7月の公演でも舞台説明があったので、私も参加させていただきました。手話通訳と字幕がついていたので、観劇への心構えができて、観劇前から作品の世界に入り込んでいけました。

作る側とも”対話”を通じて理解していただく 話し合いが大事

廣川 『美談殺人』の後にも演劇のサポートを蓄積されてきて、今何か思うことがあればお話しいただけますか?
 
半田 タカハ劇団の高羽さんとは、「次の公演も鑑賞サポートやりたいですよね」というところからスタートを切れるのですが、やっぱり躊躇してしまう劇団主宰が多いという印象があります。

おそらく2つ理由があると思うんですけど、一つは、プラスアルファのサービスになってしまうので、費用面で躊躇してしまうこと。新作を作るときに、なかなかそこまで手が回らないことが多い感触があります。

もう一つは、実際に主宰の方や作・演出の方が、音声ガイドや字幕サポートをしている公演を見たことが無いので、例えば「字幕タブレットの明るさが周りの人の集中を妨げてしまうのではないか」とか。そういった部分で不安になり協議をしながら進めていくことが多いので、鑑賞サポートに対する経験値がまだ無いということを実感しています。
 
作る側とも対話を通じて理解していただいて、「他の観客の皆様にも配慮したやり方があるんですよ」とか、「座席位置を工夫することで気にならないですよ」とか、そういった話し合いは大事かなと思っています。

人手不足の工夫 持続可能性のあるサポートを作っていく

廣川 半田さんに改めてお伺いしたいのですが、今回の事業者アンケート(※)の中では、スタッフの人材不足、「とにかく人手が足りないのでどうしていいかわからない」という意見がたくさんあったかと思います。

それについてどんな方法で進めているのか、半田さんご自身が一人で担っているのか、対応について工夫した面があれば教えていただけますか?

【報告会レポート:前編】 障害のある観客に向けた鑑賞サポートアンケートの調査結果
障害のある観客に向けた鑑賞サポートを実施する際に、劇団・劇場など舞台公演を主催する事業者が抱える課題を把握し、必要な施策について検証することを目的として実態調査を行った。


半田 私も制作の仕事が多岐に及ぶので、とてもじゃないですけど、一人で進行するのは難しいと感じています。うちでやっている公演の体制だと、私の他に現場をお任せする制作チーフが一人、それと制作助手がいます。あとは私が制作進行をして、3人体制がスタンドスタンダードな形になっています。
制作チーフに中身をお任せして、制作助手と私でバリアフリー対応の進行を進めることが多く、制作助手に、一緒に字幕操作をお願いすることが多いです。字幕操作を制作サイドの方でやれると、外部の方に来ていただくよりコストを削減できると考えています。

制作助手は稽古を見ていたり、作品内容についても理解があるので、劇場入り後に発生する細かな字幕の直しや急な変更は、こちらで対応できる体制をとっています。
 
廣川 そのあたり、字幕制作を担っている立場として、蒔苗さん、このような体制についてどのように感じたかお話いただけますか?

蒔苗 半田さんが仰ったように、プロの私たちが地方公演も含めて全公演について行くとなると、旅費も人件費も かかってしまいます。最近は機材自体を貸し出して、本番の字幕操作を劇団さんにやっていただくケースが増えてきました。

それによって、鑑賞サポート付き公演の回数を増やすことができますし、急な対応が必要になった時にパッとサポートできる体制があると安心です。
 
廣川 本当にそうですよね。持続可能性のあるサポートを作っていくことが大切だと思います。

直面している課題は予算 頼りにしているのは助成金

廣川 プラスアルファのサポートに対する予算をどうやって捻出するのか、どこから引っ張ってくるのか、半田さんが工夫されている点はありますか?

半田 予算は私も直面している課題で、実際に頼りにしているのは助成金だったりします。

私が担当している劇団の規模ですと、芸術文化振興基金とアーツカウンシル東京の2つを利用することが多いです。最近こちらの助成にも変化が出てきて、芸術文化振興基金の場合は、字幕の制作費や音声ガイドの制作費、また機材費を助成金の対象経費として計上できるようになってきました。

もう一つのアーツカウンシル東京では、別枠で鑑賞サポート費が20万円まで申請できるようになっていて、それをうまく使っていきたい思っています。実際に20万円で何ができるかは大きな課題で、その規模では充分なサポートが出来ないかなというのが現場の声としてはあります。
一方で採択内容を見てみると、この費用自体を申請していない団体が意外と多くて、演劇の場合、15件採択されている中でこの鑑賞サポートを利用しているのが5件で、3分の1だったんですね。

これは推測ですが、どう導入して良いかわからなかったり、何にいくらかかるのかわからない団体がまだまだ多いと思うので、その現れではないかと思っています。

廣川 そうですよね、助成制度で20万円となっていますが、まだまだ足りないかもしれません。けれども、あると無いでは大違いですよね。ぜひ色んな団体に上手く使っていただきたいです。

使い方のアドバイスも発信していけると良いですね。そのためには、半田さんのように実績のある人の声を、もっともっと広めていくことが大切だなと思います。

芸術文化振興基金 助成活動について
アーツカウンシル東京の事業 助成
注)募集条件に変更が出ることもあるので、助成の詳細については募集年の募集要項でご確認ください。

通常より1週早く 衣装付き通し稽古を実施

ーーここからは、舞台の鑑賞サポート事例として、2023年9月に東京芸術劇場で上演するタカハ劇団『ヒトラーを画家にする話』を事例に半田さんにお話しをお聞きします。

本公演では、バリアフリーサポートとしてTA-netとパラブラの名前がありました。具体的にどういったことをされるのか、それぞれお聞きしてよろしいですか?
 
廣川 TA-netは、舞台手話通訳の面でのサポートに携わっています。他に受付での手話対応を協力しています。
 
蒔苗 パラブラでは、鑑賞サポートの申込受付をはじめとした問い合わせ対応全般と、字幕と音声ガイド制作を担当しています。字幕タブレットでは、UDcast LIVE(ユーディーキャスト・ライブ)というシステムをご活用いただく予定です。事前の舞台説明の原稿も、ご一緒に作っていきたいと思っています。

タカハ劇団『ヒトラーを画家にする話』チラシ表面
画像:タカハ劇団 「ヒトラーを画家にする話」チラシ表面


ーーありがとうございます。半田さんにお聞きしたいのですが、2つの団体からサポートを受けながら、劇団側ではどのような作業スケジュールで進行していくのでしょうか?
 
半田 情報解禁などはいつも通りですが、鑑賞サポートについてどんな情報を載せるか、前もって協議する必要が出てきます。今回の場合は公演日程が9月末なので、だいたい6ヶ月前にはどういった内容のサポートを実施するか決めて、パラブラさんとTA-netさんにご連絡を入れチラシを作り始めます。

実施日だけでなく、どういった表記で、どういった問合せ先を載せなくてはいけないのかチェックしていただく必要があるので、通常より2~3日余裕を見て確認を回すようにしています。並行して劇場にもお伝えしなくてはいけないので、その点も気をつけています。

タカハ劇団『ヒトラーを画家にする話』チラシ裏面
画像:タカハ劇団 「ヒトラーを画家にする話」チラシ裏面


ここで、劇団にとって大変なことかと思うんですけど、台本を早く上げるというミッションが発生します。と言っても、上演台本がいきなり稽古初日に必要かというと、そうではなくて、字幕を制作するにあたり大枠のところでガイドとして必要になります。

もう一つ、衣装付きの通し稽古を早めにやりたいと言うようにしています。事前の舞台説明用の原稿を作るために必要になるからです。通常の舞台進行ですと、稽古の最後日から2~3日目前にやるのですが、約1週間にできるよう前倒しを心がけています。

字幕や音声ガイドの中で、衣装や照明、音響に関する情報を文字で伝える必要があるので、原稿作成者や当事者の方に衣装付きの通し稽古を見ていただいて、見やすいか見づらいか、舞台手話通訳者の立ち位置や字幕の説明が適切かなどを検証する必要があり、通常より1週間早く実施するようにしています。
 
また、ゲネプロや公演初日でテストすることが多いので、客席にタブレット端末を持っている方がいらっしゃるなど、アナウンスするようにしています。事前に気をつけていることはそういった点ですね。
 
廣川 先ほど半田さんから、当事者の方に稽古を見に来てもらって意見をいただく機会を作るというお話がありました。これはつまり、サポートを色々準備しますが、いわゆる健常者の視点で作っているので、障害当事者の皆さんがご覧になったときに字幕が本当に適切な状態かは分かりません。

稽古の段階で、演劇や字幕に関して知識を持った当事者の方に、作品の背景も全部理解した上で字幕に対するご意見をいただき、その上で本番までに修正をかけていく。そして本番を迎え、観客として当事者の方に見ていただくという流れが大事だと思うんですね。

観る力を深めるためにも、そういう場を設けていただくのが大事だと思いますし、今後も観劇後には、ぜひ当事者との意見交換会をお願いしたいと思っています。

タカハ劇団 「ヒトラーを画家にする話」 実際に行われた意見交換会の様子@東京芸術劇場

画像:タカハ劇団 「ヒトラーを画家にする話」 実際に行われた当事者との意見交換会の様子@東京芸術劇場

「最初から恐れて断るのではなく、まずはお客様を信じてほしい」

ーーここからは、質疑応答に移ります。先ほどのゲストの廣川さん、半田さん、そして蒔苗さんにご参加いただきます。

盲ろう者は通訳・介助員2人体制が必要となることが多く、3人分の料金を負担せねばならず負担が大きいです。ある映画イベントで盲ろう者本人の障害者割引料金のみ負担で、盲ろう者の通訳・介助支援をする通訳介助員分は、あくまでも情報保障、合理的配慮として、料金がかからずに鑑賞できた事例もあります。
合理的配慮として通訳・介助員の鑑賞料金を全国一律で免除していただけるようにしていくための知恵や情報などあればお話しいただきたいです。」

まず当事者の立場で、廣川さんからご意見をお伺いしてよろしいですか?
 
廣川 盲ろう者の問題は、実は車椅子の介助者の問題にも繋がることなんですよね。

私の考えですが、介助の方は自分が見て楽しむために行っているわけではないですよね。あくまで本人のサポートのため、情報提供のためであって、自分が楽しんではいないと思うのです。正直申し上げて一緒に楽しめたらいいと思うのですが、そうではなく当事者本人が楽しむためのサポートとして介在しているので、チケット代請求は適さないのではないかと思います。

そのあたり、人権の問題として、ご本人だけのチケット代を請求する。そして2人の介助者の方々のチケット代は必要ないという考え方が、業界全体で合意する必要があるのではないか、社会としての考え方を変えていかなければいけないのではと思います。

そのような視点を、もっと私たちが発信していかなきゃいけないのではないかと思っています。
 
ーーありがとうございます。半田さんもどう思われたか、お聞きしてよろしいですか?
 
半田 私もですね、タカハ劇団の『美談殺人』の時に、介助者がいらっしゃる場合の問い合わせを最初に受けた時は、まだ勉強不足で、2枚分のチケット料金をいただくものと思っていました。しかし廣川さんやパラブラさんチームとお話をする中で、そうした事情があったり、日々の生活で経済的な負担がかかっていることを学びまして、まずその理解が大事だと思いました。
理由が分かれば、料金をいただかない設定は配慮ができることなので、まずはどうして介助者が必要なのか、介助者が来ることで、どれぐらい本人が経済的な負担を持っているかという対話をすることが大事だなと思っています。

ーーありがとうございます。次の質問は半田さんにお聞きします。
「鑑賞サポートを取り入れて良かったと思うことと、大変だと思うことをお伺いできればと思います。」

半田 ありがとうございます。大変なことからお話しますと、準備段階でやることが多くて、連絡をする人が多くて、色んな配慮を踏まえて進行することが今でも大変だと思っています。ただやって良かったことは、そうした準備が本番で実を結んで、実際に字幕タブレットを使ってくださる方がいらっしゃったり、字幕が見やすかったと言ってくれたり、あとは客席が豊かになった時は本当に嬉しかったです。

字幕タブレットを使ってくださる方や、盲導犬を連れて見に来てくださる方がいて、そういった方々に普段私たちが作っている作品を届けられた。またその感想いただけたことがとても嬉しかったです。
 
ーー最後に一言、半田さんと廣川さんにコメント頂戴できればと思います。まず半田さんにお伺いしてよろしいですか?
 
半田 なかなかハードルが高い事業かと思いますが、一つずつできることからやっていくという気持ちが大切だと思います。また、これから鑑賞サポートを導入しようと思っている方々の役に立ちたいと思っていますので、何か役に立てることがあれば連絡いただけたらと思います。
今日はありがとうございました。
 
ーーありがとうございました。では廣川さんお願いします。
 
廣川 今日はたくさん大切なお話を聞かせていただき、私にとっても非常に貴重な時間となりました。
やはりお客様、色んな方がいらっしゃいますよね。サポートをやるやらない、いずれにしても色々なご意見が寄せられるかもしれません。それを最初から恐れて断るのではなく、まずはお客様を信じてほしいなと思います。逆に、私たち当事者としても事業者に対して、信じていたいなと思っています。

人材育成もスタート地点に立ったばかりですので、そのあたりをきちんと頭に置きながら、どんどんどんどん進めていけば、5年後や10年後には、非常に楽しみな世界が見えてくるのではないかと思っています。私はそれを信じていますので、皆さんこれからも一緒に頑張っていきましょう。
本日はありがとうございました。

ゲスト紹介

半田桃子さん写真

■半田桃子さん/株式会社momocan代表
慶應義塾大学中に松居大悟、目次立樹とともに劇団「ゴジゲン」を旗揚げ。大学卒業後は、システム会社、芸能プロダクションの舞台制作部で勤務。20年に株式会社momocanを設立。クリエーター・俳優のマネージメントと舞台制作の二本柱で、風通しのよい環境での創作、さらに多岐に渡るジャンルの作品を幅広く世に送り出せる制作会社を目指す。舞台制作では小劇場運営のサポートから商業演劇の制作進行まで多方面で業務を担う。また演劇現場における「鑑賞サポートサービス」や「ハラスメント予防研修」についても積極的に学び、取り入れ、実践している。
株式会社momocan

廣川麻子さんの写真

■廣川麻子さん/特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長
先天性ろう者、東京出身。和光大学在学中の1994年に(社福)トット基金日本ろう者劇団入団。2009年ダスキン障害者リーダー育成海外派遣事業第29期生として1年間、英国研修。2012年シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)設立。2015(平成27)年度(第66回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)ほか受賞。2018年より東京大学先端科学技術研究センター当事者研究分野ユーザーリサーチャーとして芸術文化におけるアクセスを研究中。
特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク

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