障害のある観客に向けた鑑賞サポート 事業者アンケート調査報告のご案内 ~文化芸術における合理的配慮を学ぶ
障害のある観客に向けた鑑賞サポートアンケートの調査結果 報告会
~文化芸術における合理的配慮を学ぶ~
【手話通訳、文字サポートあり】
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アーカイブ配信をお申込みいただいた皆さまへ
8月25日(金)にメールにてアーカイブデータをお送りしています。何名かメールアドレスの入力不備がありお送りが出来ておりません。
メールが届いていない方は、鑑賞サポートの相談窓口までご連絡ください。
7/25更新アーカイブ配信は現在もお申込みを受け付けています。準備が整い次第、視聴のURLをお送りします。
→締め切りました。
令和4年度 障害者等による文化芸術活動推進事業において実施した「障害のある観客に向けた鑑賞サポートに関するアンケート調査」について報告会を実施します。
この事業では、障害のある観客に向けた鑑賞サポートを実施する際に、劇団・劇場など舞台公演を主催する事業者が抱える課題を把握し、必要な施策について検証することを目的として実態調査を行いました。
アンケートにご協力いただいた団体のうち、98%(160件中156件)の方から「障害のある観客の来場がある」との回答があり、既に多くの団体で障害のある観客の対応をされていることが分かりました。
また障害種別としては肢体不自由が最も多く86%の団体で来場があり、次いで聴覚障害が58%、視覚障害が55%という結果になりました。
《実施している/実現できそう》と回答があった鑑賞サポート方法は、以下の項目で9割を超える回答が得られています。
・受付での筆談対応
・場内誘導
・車椅子利用者の鑑賞スペース確保
いずれも鑑賞前のサポートに内容が集中しており、鑑賞時など作品の情報保障を含む上記以外のサポートでは、その多くが過半数を割る結果となりました。
アンケート検証会議では、「些細なことでも、何か間違えて失礼なことをしたらどうしようと不安を抱える方たちが多いという印象」との意見も寄せられました。
報告会ではアンケート調査の結果を報告するとともに、改めて鑑賞サポートを当事者の視点で捉え直し、ニーズを学び、その中で自分たちの団体なら何ができるか?出来ないと感じたことを、学びによって”出来る”という気付きに変えていきたいと思います。
ゲストには、舞台公演で鑑賞サポート提供の実施を続けている株式会社momocan代表の半田桃子さんと、アンケート検証会議にご参加いただいた特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長の廣川麻子さんをお招きします。
半田さんは、現在さまざまな公演で鑑賞サポートを実施されています。取り組むようになったきっかけや、どのようなサポートを行っているのか、運営体制や資金面、スタッフワーク、組織理解、重要視する事など、事業者の実際の声をお聞きしたいと思います。
報告会の最後には、半田さんが制作する舞台「タカハ劇団『ヒトラーを画家にする話』東京芸術劇場 シアターイースト」の取り組みをご紹介します。舞台の鑑賞サポート事例の一つとしてご参考にしていただければと思います。
文化芸術が開かれたものになるために、ぜひ多くの方々のご参加をお待ちしています。
開催日時 | 2023年7月25日(火)13:00~15:30 ※7/25更新 アーカイブ配信の申し込みは現在も受け付けています。ご希望の方はフォームもしくは、お問合せ先のいずれかの連絡先にお申込みください。 |
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対象 | ・アンケートにご協力いただいた事業者の方 ・本テーマに関心のある方ならどなたでも |
参加形式 | ・オンライン(Zoom)/無料 ※メールにて当日視聴URLをお送りします ・アーカイブ配信を予定しています。ご希望の方は申込みフォームよりお申込みください。 |
注意事項 | ・Zoomウェビナー機能を使いオンラインにて開催します。 ・複数名でご参加される場合は、それぞれ別のメールアドレスでお申込ください。 ・セミナー当日は手話通訳と、UDトークによる文字サポートを予定しています。ご希望の方は申込みフォームよりお知らせください。尚、アーカイブ配信で情報保障を希望される場合は、「セミナーで聞きたいことがあればお知らせください」欄からお知らせください。 |
お問合せ | UDCastサポートセンター「文化芸術全般の鑑賞サポート相談窓口」 電話:0120-291-088 FAX:03-5937-2233 メール:support@udcast.net ※メール・電話・FAXによるお申込みも受け付けています。 |
セミナー内容
1. アンケート結果の報告 舞台事業者の鑑賞サポート実施状況と実態把握
(ア)障害者差別解消法の意識調査
(イ)現在の対応状況
(ウ)鑑賞サポートの実施状況
(エ)鑑賞サポートの実施に関する意識調査
2. 「バリアフリー版の舞台を続ける事業者の声を聞く」
株式会社momocan代表 半田桃子さん
特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長 廣川麻子さん
3. 舞台の鑑賞サポート事例のご紹介
タカハ劇団『ヒトラーを画家にする話』会場:東京芸術劇場 シアターイースト
4. 鑑賞サポートの相談窓口のご案内
5. 質疑応答
ゲスト紹介
■半田桃子さん/株式会社momocan代表
慶應義塾大学中に松居大悟、目次立樹とともに劇団「ゴジゲン」を旗揚げ。大学卒業後は、システム会社、芸能プロダクションの舞台制作部で勤務。20年に株式会社momocanを設立。クリエーター・俳優のマネージメントと舞台制作の二本柱で、風通しのよい環境での創作、さらに多岐に渡るジャンルの作品を幅広く世に送り出せる制作会社を目指す。舞台制作では小劇場運営のサポートから商業演劇の制作進行まで多方面で業務を担う。また演劇現場における「鑑賞サポートサービス」や「ハラスメント予防研修」についても積極的に学び、取り入れ、実践している。
株式会社momocan
■廣川麻子さん/特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長
先天性ろう者、東京出身。和光大学在学中の1994年に(社福)トット基金日本ろう者劇団入団。2009年ダスキン障害者リーダー育成海外派遣事業第29期生として1年間、英国研修。2012年シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)設立。2015(平成27)年度(第66回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興部門)ほか受賞。2018年より東京大学先端科学技術研究センター当事者研究分野ユーザーリサーチャーとして芸術文化におけるアクセスを研究中。
特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク
進行
■細貝由衣 Palabra株式会社 関西オフィス
UDCastサポートセンター「文化芸術全般の鑑賞サポート相談窓口」で事業者相談を担当する。大学在学中に小劇場に出会い、京都と大阪に劇場を持つART COMPLEXにてSTUDIO PARTITA立ち上げに携わり、その後はアーティストインレジデンス事業、地域との市民協型働事業を担当する。大阪のNPOにてファンドレイジング・PRを担当したのちに2022年よりPalabraに入社。
【主催】文化庁、 Palabra株式会社
【共催】特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)
文化庁委託事業「令和5年度障害者等による文化芸術活動推進事業」
障害者等による文化芸術活動の推進に向けた課題解決プロジェクト
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