
鑑賞サポート対応開始日
2025年7月11日(金)
公開日
2025年7月4日(金)
上映館
作品概要
作品詳細
CAST / STAFF
原作 : 辻村深月「この夏の星を見る」(角川文庫/KADOKAWA刊)
出演 : 桜田ひより
水沢林太郎 黒川想矢 中野有紗 早瀬憩 星乃あんな
河村花 和田庵 萩原護 秋谷郁甫 増井湖々 安達木乃 蒼井旬
監督 : 山元環
脚本 : 森野マッシュ
音楽 : haruka nakamura
STORY
2020年6月。茨城県に住む砂浦第三高校2年の亜紗(桜田ひより)は、天文部の部室で現実を思い知らされていた。新型コロナウィルスによる二ヶ月間の緊急事態宣言が解除され、通学は再開されたものの、「三密」を避けるため部活動はミーティングのみ。毎年恒例の合宿も中止された。同級生の凛久(水沢林太郎)も落胆を隠せない。「なんでうちらの代なのかな?」。思わず心の声がこぼれる。雨や雲のように、コロナも待てば晴れるというのか。顧問の綿引(岡部たかし)を前に先輩の晴菜(河村花)が言う。「このままじゃ、夏を迎え撃てません」。
東京のひばり森中学では、1年生の安藤真宙(黒川想矢)が一人で下校していた。今年の男子の新入生は真宙だけ。友達はいないし、好きだったサッカーも辞めてしまった。打ち込めるものもやりたいこともなくサッカーボールを持て余していたある日、同じクラスの天音(星乃あんな)に勧誘されて足を踏み入れた理科部で、ふと手に取った〈スターキャッチコンテスト〉の資料。問い合わせ係を任されて戸惑う真宙に天音は伝える。「安藤くんがやるなら、あたしもやる」。
長崎県・五島列島で旅館を営む円華(中野有紗)の家は、島外からの客を泊めていることで、地元の住民たちに微妙な目を向けられていた。親友の小春(早瀬 憩)は介護施設で働く姉や祖父母と同居しており、人前では距離を置きたいと告げられて何となく疎遠になってしまう。高校生活最後の夏だというのにマスクを外した目からは涙しか出てこない。そんな円華に声をかけたのは県外からの留学生である武藤(和田庵)だった。「天文台、行かん?」
今できることは本当に何もないのか。何ならできるか? 部室で頭を抱えていた亜紗は、真宙から〈スターキャッチコンテスト〉参加の問い合わせを受け、大会の決行を宣言する。手作りの望遠鏡でターゲットの星をとらえて点数を競うこの競技は、星の位置を把握する知識と、望遠鏡を正確かつ素早く操作するテクニックが勝負だ。一箇所に集まれないのならオンラインで開催すればいい。空は一つ、参加者同士は離れたままでも一緒にできる!
〈スターキャッチコンテスト〉の参加者たちが初めて揃ったのはオンライン会議の画面。そこには亜紗たちが修学旅行で行くはずだった長崎の地から、泉水高校3年の円華たちの顔もあった。大会に向けてそれぞれの場所で望遠鏡を作り、練習を重ねる生徒たち。一方で凛久は、ストップしていたナスミス式望遠鏡の制作を一人で密かに進めていた。彼にはどうしてもこれを急いで完成させなければならない理由があったのだ--。
配給
東映
