鑑賞サポート対応日
2022年12月16日(金)12:00 / 16:30
鑑賞サポートの提供方法
字幕:
ポータブル字幕機サービス(日本語)[ 要予約|無料・限定数(先着順) ]
上演中、セリフや音響の情報をお客様のお手元でご覧いただけるタブレットを貸し出しいたします。
※タブレットから光が漏れる都合上、最後列をご案内いたしますことご了承ください。
上演後の観客とのディスカッションの際は、UDトークを利用した文字による情報保障を実施します。
予約方法
Peatixでのチケットご予約時に「聴覚に障害のあるお客様のためのポータブル字幕機」を選択、またはご観劇日前日までに『ふち』制作部までお問合せください。
その他の鑑賞サポート:
託児サービス [ 要予約|無料・定員制 ]
※定員に達したため、ご予約受付を終了しました。
公演日程
2022年12月16日(金)12:00 / 16:30(全2ステージ)
・受付開始は開演の30分前、開場は15分前
・上演後に観客とのディスカッションを実施
会場
茨木クリエイトセンター2階・多目的ホール(大阪/茨木市)
作品概要
トリコ・A主宰/演出家の山口茜が、京都在住の実力ある劇作家たちの新作を、ワーク・イン・プログレスとして3作連続上演します。
感染症予防についてのお願い
ご来場の際は、感染症予防(入場時の検温と常時マスクの着用)にご協力願います。
詳しくは当団体の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインをご覧ください。
料金
全席自由席・税込
一般 2,500円
高校生および18歳以下 1,000円(要年齢証明)
障がいのある方とその介助者 2人で2,500円(要証明)
*未就学児入場不可(託児サービスあり)
*障がいのある方は介助者分は無料となります。ご予約の方は、身体障害者手帳、療育手帳、精神保健福祉手帳のいずれかを当日受付でご提示ください。
*車いすでご来場の方は事前に『ふち』制作部までお問合せください。
*ご入場時の検温と常時マスクの着用にご協力をお願いいたします。
*入場券の整理番号は当日受付順となります。
プレイガイド
お問い合わせ
『ふち』制作部
E-MAIL:seisaku@stamp-llc.com
電話:03-4213-4290 (合同会社syuz’gen 平日10:00-18:00)
Web:stamp-llc.com
(Twitter)@stampllc (Facebook)Safari.P / Toriko.A
(Instagram)safarip_torikoa
主催
合同会社stamp
作品詳細
CAST STAFF
作曲:増田真結
音楽協力:京都 Orchest-Lab
舞台監督:橋本奈々子
照明:池辺 茜
音響:森永恭代
音響オペレーター:林 実菜
衣裳協力:清川敦子
宣伝デザイン:山口良太(slowcamp)
宣伝イラスト:渡部真由美
キャスティングプロデューサー:佐々木ヤス子
演出助手:今井千香(ユリイカ百貨店)、吉武沙織(白いたんぽぽ)
字幕制作:宮本晶子(合同会社syuz’gen)
字幕オペレーション:田中遙
制作:水戸亜祐美、寺田 凜、染谷日向子、江口正登(合同会社syuz’gen)
企画・製作・主催:合同会社stamp
共催:(公財)茨木市文化振興財団
助成:文化庁 令和3年度補正予算事業Arts for the future(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)
京都芸術センター制作支援事業
INTRODUCTION
劇作家3名の新作をオムニバス形式で上演
観客と対話も交える ワーク・イン・プログレス
トリコ・A主宰/演出家の山口茜が、京都在住の実力ある劇作家たちの新作を、ワーク・イン・プログレスとして3作連続上演します。それぞれの本公演に向けて各作品をさらに深めるべく、上演後には観客のみなさまとのディスカッションも行います。創作過程を公開するこの機会に、ぜひお立ち会いください。
■マジョリティはどうすれば自分のマジョリティ特権に気が付けるか
今回、山口が自らを含む三人の作品に、共通の「お題」=出発点として課したのは「マジョリティはどうすれば自分のマジョリティ特権に気が付けるか」という問いです。マジョリティ特権の問題とは、そのような特権の存在自体に限らず、その存在にそれを持っている人々=マジョリティが無自覚なことにあります。であるならば、マジョリティ特権の問題を上から啓蒙するのではなく、演劇という形式を通してそれについての自発的な気付きの可能性を探ることは、この問題の根源に取り組むことであるといえるでしょう。
住宅地に暮らす老夫婦、昆虫食が常となった世界で虫取りをしながら暮らす少年、そこら中に穴が空いている世界で穴に落ちた人とそこに集まる野次馬たち。異なる世界を異なる筆致で描きながら、三人の劇作家がこの問いにアプローチします。
【トリコ・A主宰 山口茜より】
コロナ前から、山岡さん、大内さん、山口など数人で、割と長い時間をかけて、戯曲を読む会をしていました。台本ってどうやって書いてる?何が悩み?そういうことを話し合える人が欲しかったのが理由です。協会などに入っていないので、相手が欲しかったのだと思います。あまりだらだらと続けるのもアレなので、一旦締めたのですが、せっかくなので次は三人で台本を持ち寄らないかとご提案しました。私が昨今考えている「マジョリティはどうすれば自分のマジョリティ特権に気が付けるか」をお題とさせていただきましたが、その実、自由に描いてくださいとお願いしています。なぜならどの世界にもマジョリティはいるし、マイノリティもまた、存在するからです。そこから何を抽出するのか、が演出の仕事ですが、私はきっと前出のマジョリティに着目するのだと思います。
今回のこれは、まずは第一歩です。世界の立ち上がりを共に目撃してください。そして何度もブラッシュアップしていこうと目論んでおります。
STORY
▼上演作品
各回3作品を上演します。上演後、観客とのディスカッションを実施します。
『そして羽音、ひとつ』
脚本:山岡徳貴子(魚灯)
演出:山口茜
出演:佐々木ヤス子、武田暁(魚灯)、藤原大介(劇団飛び道具)、山本麻貴
<あらすじ>
鳩が集まる家。ボヤ騒ぎがきっかけで明るみになるのは“ヒモでつながりあった老夫婦”。お節介を焼き始める隣の住人、ヘルメットで自分の顔を隠しながら通っていた介護ヘルパーと監視する同居の男。他人の苦しみに無関心な人々に囲まれながらも、一呼吸一呼吸を精一杯生き抜く老夫婦。ささやかな解放に向けて、二人はそれぞれ、ある決意をする。非連続なシーンから浮かびあがる、老女の世界と私たちーー。
『昔、サナエだった』
脚本:大内卓(劇団飛び道具)
演出:山口茜
出演:芦谷康介、岩田由紀、杉江美生(8.22企画)、達矢、西村貴治(ニットキャップシアター)、和田沙織
<あらすじ>
昆虫以外、食べるものが無くなって久しい。その少年はかつて仮設住宅と呼ばれた建物で父親と二人で暮らしている。少年は虫取りに長けている。連日森に分け入ってバケツ一杯に甲虫や羽虫を捕まえて生計を立てている。虫を呼べるのだと噂され、その異様に老けた風貌と相まって近隣から嫌われている。ある日、別の町で暮らす少年の母親が越してくる。かつて少年を受け入れられず逃げ出した母。しかし今は虫を食べられず衰弱していく母。家族の戸惑いの日々が始まる。
『穴』
脚本:山口茜
演出:山口茜
出演:おぐりまさこ(空宙空地)、佐々木ヤス子、関戸哲也(空宙空地)、長沼航(ヌトミック/散策者)、福谷圭祐、三田村啓示
<あらすじ>
そこら中に穴の空いている世界。その穴に落ちる人と落ちない人がいて、落ちる人はいつも自分の責任で落ちたことにされている。落ちない人はまさにその穴を開けた張本人でもある。ある時、その穴に人が落ちるのを見たAは、別の野次馬とともに落ちた人の言い分を聞く。野次馬たちは最初は助けようとするものの、落ちた人の態度の悪さに怒って去っていってしまう。Aは残って落ちた人の話を聞き、使命感を持って世界にある穴を閉じようとするが、その実、Aもまた、穴を開ける側の人間だった。
トリコ・Aとは
山口茜が手掛ける劇作および演出作品の上演を目的に、公演の都度、出演者・スタッフを集めて活動する。東京国際芸術祭リージョナルシアターシリーズ、精華小劇場オープニングイベント、大阪芸術創造館クラシックルネサンス、愛知県芸術劇場演劇祭、アトリエ劇研演劇祭、文化庁芸術祭などに参加。近年はアクセシビリティサービスとして、無料の託児サービス、聴覚障害の方のための字幕サービスなどを実施。今後、音声ガイド等取り扱うサービスを広げていきたいと考えている。