鑑賞サポート対応日
2023年6月14日(水)
鑑賞サポートの提供方法
音声ガイド:
UDCastMOVIEアプリに対応
字幕ガイド:
UDCastMOVIEアプリに対応
(MOVERIO BT-300/350・BT-40Sに対応)
※一部劇場ではスマートフォン等の携帯端末用での字幕利用も可能です。
劇場にご確認のうえ、画面の点灯等により他のお客さまの鑑賞の妨げにならないようにご注意ください。
UDCast アプリの使用方法
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「音声ガイド」機能
『UDCast』アプリをインストールしたスマートフォン等の携帯端末に、作品のデータをダウンロードして、イヤホンを接続してお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。
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「字幕」機能
字幕表示用のメガネ型端末に『UDCast』アプリをインストールし、作品のデータをダウンロードして、専用マイクを付けてお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。
公開日
2023年6月14日 (水)
上映館
作品概要
作品詳細
CAST STAFF
取材:山田 浩
ナレーション:前岡莉乃
協力:久保厚子・鈴木 良・大黒哲史・高山和彦・池下沙佑里・林 淑美・アンデシュ・ベルグストン・ロバート・マーチン・全国手をつなぐ育成会連合会・大阪府立砂川厚生福祉センター・社会福祉法人同愛会・グルンデン協会・社会福祉法人創思苑
監督:小川道幸
プロデューサー:山田 浩・辰己正一・林 淑美
制作・著作:パンジーメディア
監督:小川道幸
INTRODUCTION
知的障害者が地域で普通にくらすために
「ぼくたちは、一人の人間として地域で自分らしく生きたい」。
知的障害当事者の思いが実現するために。
どんなに障害が重い人も地域で自分らしく暮らせるようになる。
世界では入所施設がなくなっている国もあるのに、日本では未だに13万人もの人たちが入所施設でくらしています。昨年8月には、国連の障害者権利委員会による初めての審査が行われました。
障害者権利条約の第19条は「施設から地域に出て自立した生活を送る」ことを定めた条文です。権利委員会は、日本は、この第19条が保障されていないとし、「脱施設化」と地域で暮らすための法整備や、予算配分の見直しを日本政府に求めました。
ドキュメンタリー映画「大空へはばたこう~自立への挑戦~」では、入所施設の歴史、入所施設で何が起きているのか、北欧などの福祉先進国の入所施設を出て地域で暮らしている人などを描きました.
STORY
第1章 入所施設がなぜ作られたのか入所施設が作られた背景には、知的障害がある人の親の切実な願いなどがありました。しかし最も大きな理由は「社会防衛」だと、同志社大学の鈴木良先生は語ります。その底には障害者に対する社会の差別と偏見による考え方がありました。
第2章 入所施設の中で何が起きていたのか多くの入所施設では、内部で何が起こっていたのかを知ることができません。入所施設にいた人が、その体験を語ります。親が亡くなっても葬式に行けなかった人。きびしい規則があり、守らないと殴られた人…。入所施設での体験が、その人の心にどんな影響があるのかを考えます。パンジーにも入所施設を体験した人が20人います。心の傷が癒えるには、まだまだ時間がかかりそうです。
第3章 入所施設・世界では…日本で、大規模入所施設が次々と作られた1960年代から70年代。欧米ではノーマライゼーションの考えが広がります。そして、入所施設をなくす運動が広がります。福祉の先進国スウェーデンでは、どのように入所施設がなくなったのか。カナダやニュージーランドでは…。そして、国連の障害者権利条約では…。世界の取り組みを見ていきます。
第4章 入所施設から地域へパンジーには、これまでの30年の活動を記録した映像が保存されています。その中に12年前に入所施設から出た大川誠さんの姿がありました。地域で本当にくらせるのか? 半信半疑だった入所施設の職員。重度の知的障害者は、「地域でふつうにくらす事はできない。だから、入所施設が必要だ」そう思っている人は多くいます。しかし、適切な支援があればできます。そして、津久井やまゆり園から出て、地域で普通にくらしている4人の当事者。みんなの生き生きとした姿を感じてください。
第5章 入所施設に入らない選択知的障害がある子どもの多くは、普通学級ではなく特別支援学級に分けられ、差別や偏見の中で学校に通います。そんな中で、お母さんのねばり強い活動で普通学級に学び、入所施設に入ることなく、地域でくらす一人の重度の知的障害者がいます。両親の深い理解により、入所施設ではなく地域でくらしている強度行動障害を持った人。入所施設に入ったかもしれない知的障害者が、今は自立してグループホームでくらしています。周りの人たちの障害への理解が、その人の人生を変えてしまうのです。入所施設に入らない選択をした3人の知的障害者を追いました。
第6章 入所施設のない社会とは日本で大規模入所施設がつくられ始めてからおよそ半世紀。社会状況がかわる中で、知的障害者が入所施設を出て地域でくらす事を多くの人が望んでいます。しかし、今も12万人以上の知的障害者が入所施設にいます。すべての知的障害者が地域で自分らしくくらす事が出来る社会を実現するにはどうすればよいのか。知的障害当事者、支援者、保護者など様々な関係者の声をきき、その方法をさぐります。
配給
社会福祉法人創思苑