鑑賞サポート対応日
2024年4月26日(金)
鑑賞サポートの提供方法
字幕付き上映:
一部劇場にて期間限定で、スクリーンに字幕を表示する日本語字幕上映を予定しています。
音声ガイド:
UDCastMOVIEアプリに対応
字幕ガイド:
UDCastMOVIEアプリ(MOVERIO BT-300/350・BT-40Sに対応)
日本語字幕・英語字幕(English subtitles)の2種類に対応しています。
上映館の
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
シモキタ – エキマエ – シネマ『K2』
では、字幕タブレットの貸出を実施しています。
一部劇場にてスマートフォン等の携帯端末用での字幕利用も可能です。
対応劇場については、こちらをご確認ください。
https://udcast.net/feature/udcast-movie_theaterlist/
画面の点灯等により他のお客さまの鑑賞の妨げにならないようにご注意ください。
字幕・音声ガイド制作:
パラブラ
UDCast アプリの使用方法
-
「音声ガイド」機能
『UDCast』アプリをインストールしたスマートフォン等の携帯端末に、作品のデータをダウンロードして、イヤホンを接続してお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。
-
「字幕」機能
字幕表示用のメガネ型端末に『UDCast』アプリをインストールし、作品のデータをダウンロードして、専用マイクを付けてお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。
公開日
2024年4月26日(金)
上映館
作品概要
作品詳細
特別メッセージ
濱口竜介監督から音声ガイド制作についてコメントを頂いております。
率直に言って、ファーストショットからそれをどう言葉で表現するか、というのは大変な苦心・工夫をしていただいたのではないかと思います。
全体を通じて「視点」という言葉が使われること自体は珍しくないのかも知れませんが、こんなに突出して感じられることは少ないのではないかという気がしました。
それは、この映画の特性を正確に移し替えようとパラブラの皆さんがしてくださった結果なのではないかという気がしました。また、改めて面白かったのは視覚と言語の違いです。
しばらく雪がある場面が続いてから、車が「雪のない道」を走る描写がありました。そうか、ここで「ない」と言わないと、ずっとイメージの中で雪が残ってしまうんだなと思いました。
視覚を言葉にして、イメージを再構築していく作業が、本当に一つ一つ繊細に行われて、改めて視覚障害者の方々にご参加いただくモニター会の大切さも腑に落ちました。
ナレーションの足立智充さんの声も、この作品ととてもマッチしている気がしました。基本的に非常に冷静なのですが、どこか温もりがある。
そして、あるときにフッと熱を帯びる瞬間が(特に終盤)あるように思えて、この声から伝わる映画の質も大いにあるのではないか、と思いました。
そして、音声ガイドを聞くことは、当然演者の声を集中して聞くことでもあって、この人たちの声の芯みたいなものに触れる機会としても、すごくよいように思えました。
音声ガイドは制作者の自分でも気づかなかった視覚の細部を言語化してくれています。映像に実際、何が映っているかを徹底的に見るということは、撮影現場で何が起きていたかを具体的に想像することとも近いです。
映画制作に興味のある人にとっても、貴重な「ガイド」になるのではないかと思いました。改めて、『悪は存在しない』音声ガイドを制作いただいたパラブラの皆様に感謝します。
そして、これによってより多くの方々にこの映画を楽しんでいただけることを願っています。
CAST STAFF
大美賀均 西川玲
小坂竜士 渋谷采郁 菊池葉月 三浦博之 鳥井雄人
山村崇子 長尾卓磨 宮田佳典 / 田村泰二郎
監督・脚本:濱口竜介 音楽:石橋英子
INTRODUCTION
『ドライブ・マイ・カー』から3年− 濱口竜介(監督)×石橋英子(音楽)の新たな傑作
きっかけは、石橋英子から濱口への映像制作のオファーだった。『ドライブ・マイ・カー』(21)で意気投合したふたりは試行錯誤のやりとりをかさね、濱口は「従来の制作手法でまずはひとつの映画を完成させ、そこから依頼されたライブパフォーマンス用映像を生み出す」ことを決断。そうして石橋のライブ用サイレント映像『GIFT』と共に誕生したのが、長編映画『悪は存在しない』である。自由に、まるでセッションのように作られた本作。濱口が「初めての経験だった」と語る映画と音楽の旅は、やがて本人たちの想像をも超えた景色へとたどり着いた。
主演に、当初はスタッフとして参加していた大美賀均を抜擢。新人ながら鮮烈な印象を残す西川玲、物語のキーパーソンとして重要な役割を果たす人物に小坂竜士と渋谷采郁らが脇を固める。
穏やかな世界から息をのむクライマックスまでの没入感。途方もない余韻に包まれ、観る者誰もが無関係でいられなくなる魔法のような傑作が誕生した。
STORY
長野県、水挽町(みずびきちょう)。自然が豊かな高原に位置し、東京からも近く、移住者は増加傾向でごく緩やかに発展している。代々そこで暮らす巧(大美賀均)とその娘・花(西川玲)の暮らしは、水を汲み、薪を割るような、自然に囲まれた慎ましいものだ。しかしある日、彼らの住む近くにグランピング場を作る計画が持ち上がる。コロナ禍のあおりを受けた芸能事務所が政府からの補助金を得て計画したものだったが、森の環境や町の水源を汚しかねないずさんな計画に町内は動揺し、その余波は巧たちの生活にも及んでいく。
配給
Incline
配給協力
コピアポア・フィルム