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ミッドナイト・バスポスタービジュアル

©2017「ミッドナイト・バス」ストラーダフィルムズ/新潟日報社

ミッドナイト・バス

公開日:2018年1月27日(土)
対応日:2018年1月27日(土)

竹下昌男監督よりコメントを頂いております。

「映画のバリアフリー上映って何ですか?」

まだ世の中にはそういう人が少なくない気がする。
実際身近で「それって、劇場に車いす対応のスロープがあるとかじゃないの?」と言った友人がいた。
それでも最近は「音声ガイド対応」とか、邦画なのに「日本語字幕付」とか目にする機会もだいぶ増えたし、映画の音声ガイド制作をモチーフにした映画も公開されたりして、そのうち「バリアフリー上映」と聞けば、誰でも大方想像できるだろう。

じゃあ、映画のバリアフリー版制作事情はどうかといえば、試行錯誤を繰り返しながら発展途上にある、というのが実際に音声ガイド・字幕制作に関わらせていただいた率直な感想である。
予算上の問題から、思うように時間を費やせないというストレスもあり、映画本来の表現を言葉でどう伝え直すのか、そこにルールは存在しないので、当然せめぎ合いになり、戸惑う。
そもそも映画は、どんな画か、何の音か、解説はしない。しかしバリアフリー制作では、その場面をいちいち「言葉」でどう表現するか考えるのだが、主観より客観、状況より情報を求められたりして、視聴覚障害のある観客は健常者とは違うのだと改めて実感することになる。
 つまり「バリアフリー版」とは、通常のオリジナルとは別の一本の「作品」として作られている、ということだ。
そして、バリアフリーはこうあるべきというお手本がないのだから、これからもできるだけ、試行錯誤につき合ってみようと思う。

竹下昌男

【キャスト・スタッフ】

原田泰造 山本未來 小西真奈美 葵わかな 七瀬公 長塚京三 ほか

監督:竹下昌男
原作:伊吹有喜『ミッドナイト・バス』(文春文庫刊)
脚本:加藤正人
音楽:川井郁子 

 

【イントロダクション】

この夜を超えたら、きっと希望が待っている。
直木賞候補の傑作ヒューマンドラマ
伊吹有喜の同名小説『ミッドナイト・バス』(文春文庫刊)を完全映画化!
 バツイチ中年男の高宮利一は、新潟〜東京間を走る長距離深夜バスの運転手。
東京で定食屋を営む恋人・志穂との再婚を考えていた矢先、息子の怜司が東京での仕事を辞め、帰ってくる。
娘の彩菜は友人とマンガやグッズのウェブショップを立ち上げ、実現しそうな夢と結婚の間で揺れていた。
そしてある夜、利一が運転する新潟行きのバスに、十六年前に別れた妻・美雪が乗り合わせる。
十六年の長い時を経て、やるせない現実と人生の不安が、再び、利一と美雪の心を近づける。
母の出現に反発する彩菜、動揺する怜司。突然の思いがけない再会をきっかけに、停まっていた家族の時間が、また動き出す──。

「トンネルを抜けると男で、戻ると父親」

 主演は、俳優としても活躍著しい原田泰造。関越トンネルを挟んで「父性」と「男性」を往ったり来たりする難しい役柄を見事に演じきっている。
また撮影に先立って大型自動車免許を取得、吹替えなしで関越道を自走するシーンは必見だ!
主人公の元妻・加賀美雪に、山本未來。かつて残してしまった子どもへ負い目を感じつつも利一の優しさに心乱れる元妻を熱演。
また演技派女優・小西真奈美が、ひたむきに利一を想う天真爛漫な恋人・志穂を切なく演じている。
幼い頃置き去りにした母を許せず葛藤する兄妹を、若手俳優の七瀬公、NHK連続テレビ小説『わろてんか』の主演に抜擢された注目株、葵わかなが好演している。
そしてベテラン・長塚京三が、認知症を患う美雪の父・山辺敬三役で存在感を発揮している。

 監督は、東陽一、藤田敏八、大林宣彦、原田眞人、エドワード・ヤン、根岸吉太郎といった錚々たる名匠の作品で助監督経験を積んできた竹下昌男。
自身の長編映画初監督作品にして原田の初主演映画『ジャンプ』以来、原田とは2度目のタッグとなる。
音楽は『北のカナリアたち』で第36回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞したヴァイオリニスト・川井郁子が担当。
撮影は、ほぼ全編新潟ロケを敢行。白鳥の郷や雪景色など、新潟の美しい風景が刻まれている。

 

【ストーリー】

主人公の高宮利一は、東京での過酷な仕事を辞め、故郷の新潟で長距離深夜バスの運転士として働く中年の男。
ある夜、利一がいつもの東京発─新潟行のバスを発車させようとしたその時、滑り込むように乗車してきたのが、十六年前に離婚した妻・美雪だった。
突然の、思いがけない再会。美雪は東京で新しい家庭を持ち、新潟に独り暮らしている病床の父親を見舞うところだった。

美雪の疲れ果てた様子が気になる利一。利一には、美雪との間に怜司と彩菜という子どもがいる。
利一が東京で定食屋を営む恋人・志穂との再婚を考えていた矢先、長男の怜司は東京での仕事を辞めて帰ってくる。
娘の彩菜は、友人とルームシェアしながら、インターネットでマンガやグッズのウェブショップを立ち上げていたが、実現しそうな夢と、結婚の間で揺れていた。
そして利一は、元妻の美雪が夫の浮気と身体の不調に悩み、幸せとはいえない結婚生活を送っていると知る。
利一と美雪の離婚で一度ばらばらになった家族が、今、それぞれの問題を抱えて、故郷「新潟」に集まってくる。
家族がもう一度前に進むために、どうすればいいのか──。

十六年という長い時を経て、やるせない現実と人生への不安が、再び、利一と美雪の心を近づけていく。
利一とは違う場所で、美雪もまた、同じ分の歳月を生きていた。
だけど、どんなに惹かれ合っても、一度分かれてしまった道は、もう二度と交わらないこともわかっている。
この数ヶ月、志穂といた利一は美雪を思い、美雪といた利一は志穂を思った。
利一には恋人の志穂が、美雪には夫とまだ幼い息子がいる──。

奇跡のような再会から数ヶ月が過ぎ、小雪が舞う中を、美雪は利一に見送られ、東京行きの深夜バスに乗る。
ひとりになった利一は、自分が今、人生のどこにいるのかと考える。それは、暗い昼かもしれないし、夜かもしれない。
たとえ夜の中、先も見えない暗がりの中にいたとしても、利一はそんな夜をいくつも越えてきた。
だから恐れずに進めばいい。走り続けたその先にはいつだって、きれいな朝が待っているはずだ。

利一は願いをこめて、志穂の元へバスを走らせる。
もう一度、明日へと、自分自身の人生を前に進ませるために──。

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