
Ⓒ2018"The Man from the Sea"FILM PARTNERS
海を駆ける
深田晃司監督からバリアフリー版制作に対するコメントを頂きました。
バリアフリー音声ガイドと字幕の制作に監督という立場で参加させて頂き、『海を駆ける』という作品を再発見していくような新鮮な体験を味わえました。 今回、パラブラさんで作ってくれた字幕と音声を、モニターの皆さんと一緒に体験し、
意見を交換し修正していく作業をしながら、ふと「自分は今、なんて贅沢な時間を過ごしているのだろう」と思いました。
観客と一緒に映画の見え方を探っていくようなことは普通はなかなか出来ません。
一方で、これまで自分の映画はまだまだ届けるべきところに届けられていなかったんだなと痛切に実感しました。
今回の体験を機に、今後自分の過去の作品も未来の作品も、ぜひバリアフリー化ができるようにしていきたいし、
そのために自分で何ができるかを考えていこうと思いました。
映画を作るときはいつも、どれだけ観て下さる方の中で想像力が広がるか、それを一番気にかけて作っています。
今回のバリアフリー版においてもまた、鑑賞して下さる皆さんの中でいろいろな景色が広がることを期待してます。
映画『海を駆ける』、ぜひ楽しんで下さい。
深田晃司
【キャスト・スタッフ】
出演:ディーン・フジオカ、太賀、阿部純子、アディパティ・ドルケン、セカール・サリ、鶴田真由
脚本・監督:深田晃司
【イントロダクション】
深田晃司 監督(第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞『淵に立つ』)最新作!
全ての生命を生み出す「海」
全ての命を奪う「海」
彼は「海」から現れた――――
【ストーリー】
インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。
片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。その謎の男にラウ=インドネシア語で「海」と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。
その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていく。 果たしてラウは何者なのか…。
配給:日活 東京テアトル