鑑賞サポート対応開始日
2025年11月7日(金)
鑑賞サポートの提供方法
字幕付き上映:
一部劇場にて期間限定で、スクリーンに字幕を表示する日本語字幕上映があります。
詳しい劇場と上映期間に関しましては劇場情報をご確認ください。
音声ガイド:
UDCast MOVIEアプリに対応
字幕ガイド:
UDCast MOVIEアプリ(MOVERIO BT-300/350・BT-40Sに対応)
一部劇場にてスマートフォン等の携帯端末用での字幕利用も可能です。
対応劇場については、こちらをご確認ください。
https://udcast.net/feature/udcast-movie_theaterlist/
画面の点灯等により他のお客さまの鑑賞の妨げにならないようにご注意ください。
字幕・音声ガイド制作:
パラブラ
UDCast アプリの使用方法
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「音声ガイド」機能
『UDCast』アプリをインストールしたスマートフォン等の携帯端末に、作品のデータをダウンロードして、イヤホンを接続してお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。
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「字幕」機能
字幕表示用のメガネ型端末に『UDCast』アプリをインストールし、作品のデータをダウンロードして、専用マイクを付けてお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。
公開日
2025年11月7日(金)
上映館
作品概要
作品詳細
INTRODUCTION
第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル·コンペティション部門正式出品!!
世界が熱い視線を注ぐ三宅唱監督最新作は珠玉のロードムービー
『ケイコ 目を澄ませて』(22)、『夜明けのすべて』(24)など、作品を発表するごとに国内の映画賞を席巻、これまでベルリン国際映画祭に3作が出品されるなど現代日本映画界を牽引し、世界的に注目を集める三宅唱監督。彼の描く物語は、人物と人物の関係、その背景にある時間と空気までをも丁寧にすくい取り、観る人に“そこにいること”の豊かさを思い起こさせる。原作は、つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」。2020年フランスのアングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞に輝き「漫画界のゴダール」と評されたことも記憶に新しい稀代の漫画家の、初版から50年以上を経た2作を三宅監督が見事な手腕で現代的にアップデートした。この度、世界で最も歴史ある国際映画祭の一つであるロカルノ国際映画祭のインターナショナル·コンペティション部門に選出。これまでのラインナップに青山真治(『東京公園』『共喰い』)、濱口竜介(『ハッピーアワー』)など日本が世界に誇る名監督の作品が並ぶなか、三宅自身の作品では『Playback』(12)以来2度目の選出であり、13年ぶりのカムバックの快挙となった今作を映画祭選考委員会は「日本映画の最高峰」と熱く評した。
行き詰まった脚本家が旅先での出会いをきっかけにほんの少し歩みを進める―
今を生きるすべての人の心に寄り添う、あたたかな物語。
強い日差しが注ぎ込む夏の海。ビーチが似合わない男が、陰のある女に出会い、ただ時を過ごす―。脚本家の李は行き詰まりを感じ、旅に出る。冬、李は雪の重みで今にも落ちてしまいそうなおんぼろ宿でものぐさな宿主、べん造と出会う。暖房もなく、布団も自分で敷く始末。ある夜、べん造は李を夜の雪の原へと連れ出すのだった…。
旅先でのささやかな出会いが、ほんのちょっと、それでも確かに人生を変えるかもしれない。誰しもの人生に寄り添うようなあたたかく優しい視線が、観る者の心をそっと包み込む。
果てしない雪景色、青い空と海、青々とした緑の木々の美しさを背景に
実力派俳優陣が描き出す、何気ない人と人の出会いと《絆》。
あるときは雪荒ぶ冬の山、あるときは眩い陽が差す夏の海。都会の喧騒を忘れさせる雄大な景色の前に引き合わされた人々が、小さな出会いによって、息の詰まるような日々の生活からほんの少しだけ前へ歩き出す。
『新聞記者』(19)で第43回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得し、日韓で活躍する俳優シム·ウンギョンが主人公の李に命を吹き込み、堤真一は唯一無二のべん造というキャラクターを彼ならではの演技力で作り上げた。そして、河合優実、髙田万作が旅情あふれる世界を構築する。さらに、つげ義春作品に欠かせない俳優·佐野史郎も出演。日本映画界屈指の実力派俳優陣が集結した。
STORY
強い日差しが照りつける夏の海。海岸でぼんやりと過ごしていた夏男はどこか陰のある女・渚に出会う。何を語るでもなく、なんとなく島を散策する二人。翌日、浜辺で顔を合わせた二人は、台風が近づくなか雨に打たれながら、波打つ海で泳ぐのだった……。
海で出会った二人の姿が、大学の講義室のスクリーンに映し出されている。つげ義春の漫画「海辺の叙景」を原作に脚本家の李が手掛けた物語を、授業の一環で上映していたのだった。上映後、李は学生から映画の感想を問われ、「私には才能がないな、と思いました」と答える。講義を終えた廊下で、李は魚沼教授と立ち話をする。浮かない顔の李に「気晴らしに旅行にでも行くといいですよ」と飄々とした口調で声をかける教授。
ほどなく、魚沼教授が急逝したという知らせが届く。李は弔問のため、教授と瓜二つの双子の弟の家を訪れる。あっけない最期に戸惑う李に、弟は教授の形見のフィルムカメラを半ば押しつけるように手渡す。そのカメラを携え、李は思い立って旅に出る。目指すは雪深い北国。長いトンネルを抜けると、そこには一面の銀世界が広がっていた。無計画のまま降り立った町で、宿も見つけられずにさまよううち、李はひとつの古びた宿にたどり着く。屋根には雪が積もり、今にも崩れそうなその宿を営むのは、ものぐさな主人・べん造。暖房もなく、まともな食事も出ず、布団すら自分で敷かなければならない。ある夜、べん造は「錦鯉のいる池を見に行くか」と李を夜の雪の原へと連れ出すのだった……。
CAST/STAFF
監督・脚本:三宅唱
原作:つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」
製作:映画『旅と日々』製作委員会
製作幹事:ビターズ・エンド、カルチュア・エンタテインメント
企画・プロデュース:セディックインターナショナル
制作プロダクション:ザフール
シム・ウンギョン 堤真一 河合優実 髙田万作 佐野史郎 斉藤陽一郎 松浦慎一郎 足立智充 梅舟惟永
配給
ビターズ・エンド