
鑑賞サポート対応開始日
2025年6月20日(金)
鑑賞サポートの提供方法
字幕付き上映:
一部劇場にて期間限定で、スクリーンに字幕を表示する日本語字幕上映があります。
詳しい劇場と上映期間に関しましてはこちらのページをご確認ください。
音声ガイド:
UDCastMOVIEアプリに対応
字幕ガイド:
UDCastMOVIEアプリ(MOVERIO BT-300/350・BT-40Sに対応)
一部劇場にてスマートフォン等の携帯端末用での字幕利用も可能です。
対応劇場については、こちらをご確認ください。
https://udcast.net/feature/udcast-movie_theaterlist/
画面の点灯等により他のお客さまの鑑賞の妨げにならないようにご注意ください。
字幕・音声ガイド制作:
パラブラ
UDCast アプリの使用方法
-
「音声ガイド」機能
『UDCast』アプリをインストールしたスマートフォン等の携帯端末に、作品のデータをダウンロードして、イヤホンを接続してお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。
-
「字幕」機能
字幕表示用のメガネ型端末に『UDCast』アプリをインストールし、作品のデータをダウンロードして、専用マイクを付けてお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。
公開日
2025年6月20日(金)
上映館
作品概要
作品詳細
CAST/STAFF
脚本・監督:佐向大
出演:渋川清彦
高野志穂 希咲うみ 渡部秀 高橋努
櫛田遙流 太田結乃 大角英夫 矢部玲奈 笹木祐良 田野井健
川面千晶 橋本拓也 足立智充 安藤聖 大鶴義丹
風間杜夫 / 石田えり
企画原案プロデューサー:小池和洋 エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介 坂岡功士 大杉弘美
プロデューサー:松田広子 角田陸 ラインプロデューサー:小林且弥
音楽:Dflat 撮影:沖村志宏 照明:原由巳 録音:弥栄裕樹 美術:安藤真人 衣装:熊田侑里子 ヘアメイク:西村桜子
編集:脇本一美 助監督:玉澤恭平 制作担当:小玉直人 宣伝プロデューサー:小口心平
制作プロダクション:STUDIO NAYURA 製作:『中山教頭の人生テスト』製作委員会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)/独立行政法人日本芸術文化振興会
2025年/日本/カラー・ビスタ・5.1ch/125分
INTRODUCTION
日本が誇る名優・大杉漣の最後の主演映画『教誨師』が数々の映画賞を受賞し、続く『夜を走る』が多くの映画ファンに衝撃を与えた佐向大監督。そんな彼の最新作『中山教頭の人生テスト』は、とある“小学校”を舞台にしたヒューマンドラマだ。校長になるための昇進試験を控えるごく平凡な教頭先生が、さまざまな個性を持った児童や教師、保護者、そして自身の家族との関わり合いの中で、少しずつ成長していくさまを描いている。
物語の舞台は山梨県のとある小学校。この学校の教頭である中山晴彦は、ひょんなことから5年1組の臨時担任を務めることになる。かつては熱血教師だった彼がクラスを受け持つのは、ずいぶんと久しぶりのこと。どこにでもあるような小学校の、どこにでもあるようなクラスだが、じつは問題ばかりだ。そんな児童たちの日常に寄り添っていくうち、晴彦にもささやかな変化が訪れる。
主人公の教頭先生・中山晴彦を演じるのは、1998年に『ポルノスター』で俳優デビューを果たして以降、日本映画界を支え、牽引し続けてきた渋川清彦だ。2024年公開の『夜明けのすべて』や『箱男』での妙演も記憶に新しい彼が本作では、真面目な性格で周囲に流されやすく、校長には頭が上がらず、愛娘にも邪険に扱われる、そんなどこか頼りない教頭先生を好演している。渋川が体現する等身大の中年男性像は、この社会で他者と共生する私たちにとってある種の象徴的な存在として映るかもしれない。
脇を固める俳優陣にも力のある面々が揃った。規則や秩序を厳守する青葉小学校の校長先生・鷹森を演じるのは、『サッド ヴァケイション』や『わたしのお母さん』の石田えり。そして、何よりも児童たちの気持ちを一番に考える5年1組の正式な担任教師の椎名を演じるのは、連続テレビ小説『さくら』でブレイク後、ドラマ、映画、舞台で活躍を続ける高野志穂だ。この対照的なキャラクターに扮するふたりの俳優と渋川の掛け合いが、本作の見どころのひとつでもある。
さらに晴彦の娘・未散を、これが本格的な映画初出演となる希咲うみ、一癖も二癖もある教師役に『ひみつのなっちゃん。』の渡部秀、『キングダム2 遥かなる大地へ』の高橋努が扮しているほか、『蒲田行進曲』や『異人たちとの夏』の風間杜夫が教育委員会の教育長・岸本に扮し、圧倒的な存在感を示している。また、櫛田遙流、太田結乃、大角英夫らオーディションによって選ばれた若い才能たちが、瑞々しい演技で本作の世界観の構築に貢献しているのも要注目なポイントだ。
純真無垢なように見える子供たちが作り上げる“小学校”とは、ひとつの社会だといえるだろう。その外側から眺める景色と、内側に入り込んで触れる実態には大きな差がある。人間というのは、そんなに分かりやすい単純なものではないし、それは子供も大人も同じだ。誰だってときには間違いを犯してしまうこの社会において、聖人君子なんているのだろうか。ここには佐向監督が見つめる“人間”の姿がある。中山教頭が「人生テスト」の中で導き出す言葉たちは、観る者の心を優しく揺さぶるだろう。
STORY
山梨県のとある小学校。教頭の中山晴彦(渋川清彦)は、教員生活30年を迎えた教育現場のベテラン。とても真面目な性格で、誰に対しても物腰柔らかく接する反面、流されやすくどうにも頼りない人物だ。4年前に妻に先立たれた彼は、中学2年生の娘との将来のために校長への昇進を目指しているものの、日々の忙しさから受験勉強はうまく進まない。そんなある日、ひょんなことから晴彦は5年1組の臨時担任を務めることに。子供たちと真正面から向き合うことで、浮き彫りになってくる問題の数々。児童、教師、保護者、そして自身の家族といった、さまざまな者たちの思惑が複雑に絡み合う中、晴彦の人生は緩やかに、けれども確実に動き出していく──。
配給
ライツキューブ
