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暮らしの思想 佐藤真 RETROSPECTIVE
映画史に燦然と輝く傑作を字幕・音声ガイドで

暮らしの中にある もうひとつの世界の入り口
言葉にからめとられる前の 世界の感触

90 年代~00 年代にかけて数々の傑作を生み出したドキュメンタリー映画作家、佐藤真。彼は社会運動と映画を=(イコール)にしてきた日本ドキュメンタリーの系譜とは異なる独自のスタイルを探求した。ありきたりの「日常」を撮り、その中に潜むもうひとつの世界への入り口を探し、言葉にからめとられる前の世界の感触を伝えた。2007年に突然この世を去ったが、その革新的な手法と映画哲学は高く評価されており現代映画作家を始め多くの人たちに今なお影響を与え続けている。

今回のレトロスペクティブでは、知的障害者と呼ばれる7⼈のアーティストたちの活動を通して芸術表現の根底に迫った『まひるのほし』(1998)、重度の⾃閉症を抱えた⼀⼈のアーティスト今村花⼦と、彼⼥を取り巻く家族の物語『花⼦』(2001)、パレスチナの窮状と真実を世に伝え、和解と共⽣の地平を探り続けた知識⼈エドワード・サイードの不在を⾒つめた『エドワード・サイード OUT OF PLACE』(2005)の3作品を4Kレストア上映する。

「暮らしの思想 佐藤真 RETROSPECTIVE」ポスター画像

3作品はすべての上映が日本語字幕付き
音声ガイドはアプリUDCastに対応

4Kレストア上映に際し、日本語音声の『まひるのほし』『花⼦』は字幕付きで上映する。また、外国語映画である『エドワード・サイード OUT OF PLACE』もあわせて、効果音や話者の情報などを追加したいわゆるバリアフリー字幕版をスタンダードとして上映する。

字幕と音声ガイドを制作したのはUDCastの母体であるパラブラ株式会社。パラブラではバリアフリー版を福祉としてだけではなく、お客様の幅を広げるためのものと考えている。近年、様々な作品をバリアフリー化するなかでドキュメンタリー映画は音声が聞き取りづらく、字幕つきのほうがより作品に没入できるという声もある。配信などで字幕を有効活用している若年世代のみならず、高齢者や外国人への対応も視野に入れたサービスとしても注目されている。また、作品がとらえる視点を明確にする音声ガイドは、リピート鑑賞に有効という観客もいる。今後スタンダードになるであろうこの取り組みにも注目してほしい。

5/21更新
特集上映の『阿賀に生きる』はBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下では字幕タブレットの貸出に対応する。
詳しくはこちら https://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/6041.html

作品情報

『まひるのほし 4K』

知的障害者と呼ばれる7 人のアーティストの世界を旅しながら、
人と映画はゆっくりと自由になっていく。

まひるのほし 場面写真

©1998 「まひるのほし」製作委員会

監督:佐藤真/製作:山上徹二郎、庄幸司郎/撮影:大津幸四郎/撮影監督:田島征三/録音:久保田幸雄

花子 4K

花子と母のアートする毎日。
アーティスト今村花子と、彼女を取り巻く家族の物語。

「花子」場面写真

©2001 シグロ

監督:佐藤真|製作:山上徹二郎|撮影:大津幸四郎|音楽:忌野清志郎/ラフィータフィー|録音:弦巻裕|編集:秦岳志

エドワード・サイード OUT OF PLACE 4K

私の人生を表現するなら、出発と帰還の連続です。
出発は常に不安で、帰りはいつも不確かなのです。——エドワード・サイード

「エドワード・サイード OUT OF PLACE 」場面写真

©2005 シグロ

監督:佐藤真|撮影:大津幸四郎、栗原朗、佐藤真|企画・製作:山上徹二郎|協力プロデューサー:ジャン・ユンカーマン|整音:弦巻裕|編集:秦岳志

特別上映作品

この3作品の他にも、⽇本のドキュメンタリー映画の⾦字塔と⾔われている、新潟⽔俣病の舞台ともなった阿賀野川流域に暮らす⼈々を描いた⻑編デビュー作『阿賀に⽣きる』(1992)と、その10年後の⼈々を捉えた『阿賀の記憶』(2004)、『ドライブ・マイ・カー』『悪は存在しない』の濱⼝⻯介監督作『寝ても覚めても』でもその作品が引⽤された、孤⾼の写真家・⽜腸茂雄の作品世界に⾁薄する『SELF AND OTHERS』(2000)もあわせて上映する。

『暮らしの思想佐藤真 RETROSPECTIVE』
5 月24 日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開

公式サイト
https://alfazbetmovie.com/satomakoto/

<4K RESTORED>
まひるのほし (1998)
花子 (2001)
エドワード・サイード OUT OF PLACE (2005)

<特別上映作品>
阿賀に生きる(1992)
SELF AND OTHERS(2000)
阿賀の記憶(2004)

配給:ALFAZBET、パラブラ
提供:パラブラ、シグロ、阿賀に生きる製作委員会、太秦、カサマフィルム、ユーロスペース
4K レストア:ヨコシネDIA

5 月24 日(金)~6月6日(木)
Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下上映スケジュール

表はこちら
https://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/images/img_7661/202405161203161.pdf

★トークイベント開催決定
日時:5月25日(土)『阿賀に生きる』13時10分の回*上映後イベント
ご登壇者<敬称略>:籏野秀人(『阿賀に生きる』発起人)、小林茂(キャメラマン・映画監督、『阿賀に生きる』撮影)、秦岳志(編集)、神谷丹路(佐藤真 妻/韓国文化研究家)、山上徹二郎(シグロ代表/プロデューサー)
★『まひるのほし4K』『花子4K』『エドワード・サイード OUT OF PLACE 4K』は日本語字幕付きで上映します。
※6月7日(金)以降の上映スケジュールは決定次第ご案内いたします。

『エドワード・サイード 4K』※各回予告3分あり
5月24日(金)10時30分から12時50分/
5月26日(日)10時30分から12時50分/
5月28日(火)10時30分から12時50分/
5月29日(水)14時45分から17時05分/
6月2日(日)13時00分から15時20分/
6月3日(月)14時45分から17時05分/
6月5日(水)10時30分から12時50分/
6月6日(木)13時00分から15時20分 

『まひるのほし 4K』
5月24日(金)13時10分から15時00分/
5月26日(日)14時45分から16時35分/
5月27日(月)13時10分から15時00分/
5月29日(水)10時30分から12時20分/
5月30日(木)15時40分から17時30分/
6月1日(土)13時10分から15時00分/
6月3日(月)10時30分から12時20分/
6月4日(火)13時10分から15時00分/
6月6日(木)15時40分から17時30分

『花子 4K』
5月24日(金)15時20分から16時35分/
5月25日(土)11時35分から12時50分/
5月26日(日)13時10分から14時25分/
5月27日(月)15時20分から16時35分/
5月29日(水)13時10分から14時25分/
5月30日(木)11時35分から12時50分/
5月31日(金)11時35分から12時50分/
6月1日(土)15時20分から16時35分/
6月3日(月)13時10分から14時25分/
6月4日(火)15時20分から16時35分/

『阿賀に生きる』
5月25日(土)13時10分から15時20分 ★上映後トークイベントあり/
5月27日(月)10時30分から12時40分/
5月28日(火)13時10分から15時20分/
5月30日(木)13時10分から15時20分/
5月31日(金)13時10分から15時20分/
6月1日(土)10時30分から12時40分/
6月4日(火)10時30分から12時40分/
6月5日(水)13時10分から15時20分/
6月6日(木)10時30分から12時40分/

『阿賀の記憶 2K』
5月25日(土)16時20分から17時30分/
5月28日(火)15時40分から16時50分/
5月31日(金)15時40分から16時50分/
6月2日(日)11時35分から12時45分/
6月5日(水)15時40分から16時50分

『SELF AND OTHERS 2K』
6月2日(日)15時40分から16時50分

以上

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