あなたが分からなくて、あなたを知りたくて、わたしの恋が始まった。
恋のすれ違いの切なさ・もどかしさ、好きな人と分かり合いたいとただ願う気持ち―。
決して特殊ではない、希望溢れる恋愛映画『はざまに生きる、春』。
数々の映画祭でその実力を認められた映画界が注目する俳優・宮沢氷魚さんが天才的な画の感性を持つ「発達障害」の当事者を演じることでも話題になっています。監督と共に当事者への取材を重ね、医療監修者たちのアドバイスも受けながら、入念な役作りに挑んだそうです。

この度、字幕や音声ガイドのモニター会にもご参加いただいた葛里華(かつ・りか)監督から字幕・音声ガイド付きでご覧になる皆様にメッセージをいただきました。
字幕付き上映を実施する劇場のリストもあわせてご紹介いたします。
ぜひこの機会に字幕・音声ガイド付きでお楽しみください。

特別メッセージ

今回、初めてバリアフリー版を作成いただくことになり、大変ありがたく、とても嬉しく思っております。

というのも、自分は視覚障害を持つ友人と、よく友人が観た映画の話をしたり、自分なりに手話を習ったりしていたので、いつか自分の作った映画を友人たちに観てほしいなと思っていました。なので、彼らに届けられる日が来るんだ!と夢が一つ叶った気持ちです。

視覚障害者の方、聴覚障害者の方が参加する「モニター会」にも参加させていただき、本作のバリアフリー版が生まれていく過程に立ち会うことで、自分では気づくことのなかった本作への新たな視点を知り、世界が大きく広がりました。
一本の映像から、こんなにも多角的な情報が導き出されるんだと驚く一方で、人に何かを伝えること、人と物語を共有することの楽しさと難しさ、奥深さを感じ、とても有意義で楽しい制作時間を過ごしました。

パラブラのみなさまが、とても美しい表現方法で本作を包み込んでくださり、生まれたバリアフリー版。ぜひお楽しみいただければ幸いです。

字幕付き上映実施劇場

5月26日現在の字幕付き上映実施劇場の情報をご案内いたします。また、UDCastの字幕を携帯端末で表示することができる劇場は下記となります。テアトル新宿・シネ・リーブル梅田では、携帯端末の表示には対応していませんが、字幕タブレットの貸し出しを実施しています。