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夜明けポスタービジュアル

(C)2019「夜明け」製作委員会

映画対応字幕対応音声ガイド対応

夜明け

公開日:2019年1月18日(金)
対応日:2019年1月18日(金)

広瀬奈々子監督よりコメントを頂いております。

英題は「His Lost Name」。
文字通り「名前」が物語の鍵を握っているのですが、バリアフリー音声ガイドと字幕制作の過程では、何度も名前に関する問題が物議を醸しました。
主人公シンイチの下心と決意のタイミング。さらに、そもそも名前とは何か?どれだけ実体を伴うものなのか?というところにまで議論が及び、作品に対する解釈の幅を広げる濃密な時間になりました。一年半掛けて脚本に向かってきましたが、ここまで突き詰めて考えさせられたのは初めてのことです。
普段いかに自分が視覚と聴覚によって錯覚させられ、想像することをおろそかにしていたか。また視覚的聴覚的な効果で誤魔化し、何かを伝えた気になっていたか。目には見えないもの、耳では聞こえないものにこそ本質があるのだと気づかせていただきました。
映画は作り手の意図を超えて、観た人の解釈と想像力によってより豊かに波紋を広げていくものだと思います。『夜明け』は言葉の少ない映画です。その分、行動の真意を探る余白がたくさんあります。シンイチは何者なのか。彼の名前を周囲はどう受け止めるか。そしてシンイチはどう自立へ向かうのか。ぜひ「名前」に注目して、作品を楽しんでいただけると嬉しいです。
想像の原石を一緒に磨いてくださったモニターの皆様、Palabraのスタッフの皆様に心から感謝申し上げます。

 

 

日本語字幕は、メガネ型端末に『UDCast』アプリをダウンロードし、専用マイクを付けてお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。
スマートフォン等の携帯端末での字幕提供は行っておりません。

上映劇場の「新宿ピカデリー」にて字幕ガイド用メガネの貸出がございます。
メガネの貸出には予約が必要です。予約方法は各劇場の貸出ページをご覧ください。

新宿ピカデリーHP
予約ページ

スクリーンに字幕が表示される字幕上映については劇場一覧のページでご確認ください。

 

【キャスト・スタッフ】

 

柳楽優弥

YOUNG DAIS 鈴木常吉 堀内敬子 芹川藍 高木美嘉 

清水葉月 竹井亮介 飯田芳 岩崎う大(かもめんたる)

小林薫

監督・脚本:広瀬奈々子

製作:川城和実、中江康人、宮崎伸夫

エグゼクティブ プロデューサー:濵田健二、飯田雅裕

プロデューサー:西川朝子、伊藤太一

企画プロデューサー:北原栄治

ラインプロデューサー:奥 泰典

撮影:髙野大樹

照明:山本浩資

録音:小宮 元

美術:仲前智治、徐賢先

編集:菊池智美

キャスティング:田端利江

衣裳:小林身和子

ヘアメイク:知野香那子

助監督:木ノ本豪

制作担当:横井義人

音楽:Tara Jane O’Neil

広告美術:矢後直規

宣伝写真:佐藤麻優子

企画協力:分福、是枝裕和、西川美和

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会

制作プロダクション:AOI Pro.

製作:「夜明け」製作委員会

 

【イントロダクション】

秘密を抱えて逃げてきた青年を拾ったのは、息子をなくした男。

是枝裕和・西川美和監督の愛弟子 広瀬奈々子 戦列のデビュー!

是枝裕和・西川美和監督が立ち上げた制作者集団「分福」が満を持して送り出す新人監督、広瀬奈々子。オリジナル脚本となる本作では、ごく普通の人々の人生を丹念に見つめながら、その奥にある複雑さ、人間の多面性を鋭く大胆な切り口で映し出す。公開に先駆けてのプレミア上映となった東京フィルメックスでは、その才能を高く評価され、見事スペシャル・メンションを受賞。韓国、ベラルーシ、アメリカ、フランス等各国の国際映画祭から招待が相次ぐなど、日本映画の新鋭として世界から熱い注目を集める存在だ。

地方の町で木工所を営む哲郎は、ある日河辺で倒れていた見知らぬ青年を助け、自宅で介抱する。「シンイチ」と名乗った青年に、わずかに動揺する哲郎。偶然にもそれは、哲郎の亡くなった息子と同じ名前だった。シンイチはそのまま哲郎の家に住み着き、彼が経営する木工所で働くようになる。木工所の家庭的な温かさに触れ、寡黙だったシンイチは徐々に心を開きはじめる。シンイチに父親のような感情を抱き始める哲郎。互いに何かを埋め合うように、ふたりは親子のような関係を築いていく。
だがその頃、彼らの周りで、数年前に町でおきた事件にまつわる噂が流れ始める──。

秘密を抱えた主人公シンイチを演じるのは、『ディストラクション・ベイビーズ』『銀魂』シリーズ等、作品ごとに変幻自在の演技を見せ、役者としてさらなる進化を遂げる柳楽優弥。是枝裕和監督作『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭史上最年少の主演男優賞に輝き、衝撃のデビューを飾った柳楽優弥が、14年の時を経て是枝監督愛弟子の作品に主演する、まさに“運命の映画”が誕生した!哲郎役には、圧倒的存在感を放つ小林薫。ほかYOUNG DAIS、鈴木常吉、堀内敬子と実力派俳優がしっかりと脇を固める。

たったひとりのふたりが寄り添った、人生の逃避行。
昨日を終わりにするために、新しい夜明けを迎えるために─。
弱くて切実で、たまらなく愛おしい人間の営みが観る者の心を震わせる、新たな時代の傑作が登場した。

 


【ストーリー】

寄る辺なき魂を抱える若者を救ったのは、

罪の意識を抱えて生きる男。

ある日の明け方。白み始めた空の下、橋の上で朦朧としながら花束を河に投げる、ひとりの青年(柳楽優弥)の姿があった―。その朝。釣りをするため河辺にやってきた哲郎(小林薫)は、水際に倒れていた青年を見つける。「おい、大丈夫か? おい!」衰弱している青年を、哲郎はそのまま軽トラに乗せて自宅で介抱した。

一人やもめの哲郎の家。布団に包まれて目覚めた青年は、自分が東京の渋谷から来たことを告げ、自らを「ヨシダシンイチ」と哲郎に名乗る。それ以上のことは喋りたがらないし、もう帰らなきゃ、と言いつつ、特に行く先のあてもないらしい。そんな謎めいた青年に妙な執着を覚えた哲郎は、自分が経営する木工所に連れて行った。

作業台や大きな機械が立ち並ぶ木工所。そこに従業員の男ふたり――若手の庄司(YOUNG DAIS)とベテランの米山(鈴木常吉)が出勤してくる。「あれっ、新人ですか?」見知らぬ青年の姿を目にして驚く従業員たち。「元気になったんだね。なんか困ったことがあったら声かけて」事情を聞いていた宏美(堀内敬子)という事務員の女性が、青年に優しく声をかける。彼女は哲郎との結婚を間近に控えた恋人。今は兼業農家として働きながら六歳の小さな娘(高木美嘉)と母親(芹川藍)と一緒に暮らしている。職場ごと家族のような温かい雰囲気の中、青年はなりゆきで「シンイチ」として哲郎の家で生活することになった。

まもなく哲郎は青年に、空いている二階の部屋を好きに使ってくれと申し出る。それは亡くなった哲郎の息子の部屋だった。宏美によると、8年前、哲郎の妻と息子は実家に帰る途中で交通事故に遭ってしまったらしい。音楽好きの部屋らしく、たくさんのCDに楽器や機材が並ぶ。綺麗に揃えられた衣服も。そして棚の上に飾られている国家試験の技能士資格には「涌井真一」と記されていた。そう、青年は偶然にも哲郎の息子と同じ「シンイチ」という名前を名乗っていたのだった。

徐々に木工の技術を覚え、周囲にも馴染んでいく青年。会話の中からは、彼の身の上や本音が少しずつ漏れ出してくる。大学を出ているが満足な就職口につけなかったこと。高校まではサッカー選手になりたかったこと。支配的な父親のいる家庭で育ち、優秀な兄ばかり期待されていたこと……。自分の家族のことを「茶番だ」と言う青年に対し、哲郎は自らのことを顧みるようにしみじみ語る。「親父らしくあろうとすればするほど失敗するんだよなあ……」哲郎は妻との折り合いが悪かったこと、木工所の仕事を継ぎたくないと言った息子の真一を殴ってしまったこと――もう取り返しのつかない家族との確執を深く後悔しているようだった。

こうして青年は自分の素性を明かさないまま、「シンイチ」としての暮らしをだんだん定着させていく。真一と同じ金髪に髪を染め、彼が残した服を着るなど、青年は哲郎の息子の代役を、自ら引き受けるような振る舞いを見せる。互いの心の空洞や欠損を埋め合うように、絆を深める哲郎とシンイチ。しかしこの日々は本当に続くのだろうか?

その頃、彼らの周りで、数年前に町で起きた事件にまつわる噂が流れ始める。

そして、青年が抱えている、ひとつの決定的な暗い秘密が明かされる―。

 

配給:マジックアワー

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